■ 火災保険用現場検証(2017年8月24日) ■


つい先日まで、実家が火災保険に入っていたのかどうか、
もし入っていたとすればどの会社なのか、ということがわからず、
家周りなどの瓦礫の中にそういった書類がないか、そして焼け残った
両親の銀行通帳の印字や他に口座がないかどうかなどを調べた
結果何も出てこなかったので、火災保険に関しては
あきらめかけておりました。

ところが実家を建築して下さった建築会社に問い合わせて
みましたところ、来年まで有効の火災保険に加入していたことが
わかり、早速請求手続きに進む準備を始めました。その必要書類の一つに
「 現場検証 」 による証書があり、8月24日に 「 ◯◯鑑定 」 様による
現場検証を行う運びとなりました。

ということで本日、火災保険請求に必要な現場検証に
立ち会い、再び実家の中に入りました。検証にお越し下さった
方に窓に打ち付けてある木の板を外していただき、警察・消防の方と
行った現場検証の時と同じように、出火元であるマッサージ
チェアの置いてある1階和室部屋に、はしごを使って
窓から中に入りました。

前回と異なるのは、私がお隣様からデジタルカメラをお貸し
いただき、現場の写真を撮ったことです。(このページ下部に写真あり。
閲覧注意) 出火元がマッサージチェアであり、コンロではないという証拠を
残すため(もちろん警察・消防の方は既に写真をお持ちですが、私が
それらの写真をいただくことが出来ないため)です。

出火元のマッサージチェアはあまりにも焼けすぎて、それが
マッサージチェアであったことすらわからない程であり、またその真上の
天井の焼け方が非常に激しいことから、そこが最も長く焼けていたということが
わかるそうです。(これは前回の現場検証の時に警察の方が教えて下さった
ことです。)確かに同じ部屋の天井でも、マッサージチェアの
真上だけが真っ黒な炭になっておりました。

一方コンロのあるキッチンはほとんど焼けておらず、天井もそのまま
でした。表面に煤がついてはおりますが、天井付近でも棚の中などは全く
熱が伝わっておらず、プラスチックの容器などもそのまま使えそうなほど全く
影響を受けておりませんでした。引き出しに入っていた私の食器などは
煤さえついておらず、後日持ち出してそのまま使おうかとさえ
思う程です。

そして本日最大の出来事は、2階の私の部屋の奥の部屋(寝室)から
たくさんの写真アルバムが焼け残ったまま出てきたことです。9月14日の
「 両親合同メモリアル 」 にて使用する両親の写真をどうしても手に入れたかった
ところでしたので、たくさんの写真が焼け残ったことを感謝致しております。

ただ、父がいつもカメラマンだった関係で父の写真がほとんどなく、
「 母子 」 の写真が大半です。それでも父が米カリフォルニア大学で木版画の
講師をしていた時の写真などが出てきたので助かりました。両親の展覧会に
関する新聞記事に載せていただいていた家族3人で写っている写真が
入ったアルバムは、消失してしまったようでした。

もう一つ、私が密かに知りたかった 「 焼けてしまった私のヴァイオリンは、
全てが灰になってしまったのだろうか、それともかけらだけでも焼け残ったの
だろうか? 」 という疑問が本日およそ晴れたのも、私の中では大きな一区切り
でした。演奏会で使用していた楽器は、見事に炭になったピアノの上に
置いてあったので、恐らく全てが灰になったのだろう、
という推測はしておりました。

しかし家周りの瓦礫を確認する度に 「 もしかすると何か出てくるのかも
しれない 」 という緊張感があった(というよりも心の中で探し求めていたのだと
思います)のですが、本日初めて 「 ピアノの上にあったもの 」 が落ちている
場所を、私の部屋の中の、ピアノのすぐそばで発見致しました。

そこには、ピアノにかけていたレース編みクロスの一部と、ほんのわずかに
焼け残った楽器ケースの底板の一部と一番外側の紺色のソフトカバーの一部だけ
が落ちていて、それ以外は炭になった木のかけらが散乱しておりました。

それらの木のかけらは、その厚さや形、また楽器のすぐ隣に
置いてあったものの焼け方から見て、ヴァイオリンではなく 「 ヴァイオリン
ケース 」 が焼けて炭になったものだと思います。

つまりその上に置いてあったヴァイオリンと弓、それらは私の身体の一部
なのですが、それらは、やはり全てが灰となって、もうひとかけらもこの世には
存在しなくなったのだ、ということがわかりましたので、ある程度、
心の整理がつきました。

以上、2017年8月24日に行った、火災保険用
現場検証のレポートです。

伊藤光湖






□ 以下、現場の写真です。画像をクリックすると拡大します。

fire2017 fire2017 fire2017
火元である
マッサージチェア
(1階和室)
焼けすぎて金属
しか残っていない
火は上に上に行く
そうで、床は少し
焼け残っている
fire2017 fire2017 fire2017
マッサージチェアの
真上だけが黒く
炭化している
(天井は全て
焼け落ちている)
対照的にほとんど
焼けていない
コンロ周辺
キッチンの天井は
そのまま残っている
天井すぐ下の棚の中
プラスチックも影響
を受けていない
(火災当時は扉は
閉まっていた)
fire2017 fire2017 fire2017
コンロの真上も扉を
開けると何の影響も
受けていない
それどころかコンロ
横の発砲スチロール・
ティッシュもそのまま
引き出しを開けると
煤さえついていない
私の食器
出火元のマッサージ
チェアがある部屋
の外の壁
(窓の上)
fire2017 fire2017 fire2017
コンロのあるキッチン
の外の壁(窓の周り)
2階私の部屋のピアノ
この上にレース編み
クロスを敷き、
蓋を開けた状態で
ヴァイオリンケースを
置いていた
演奏用ヴァイオリンの
入ったケースが
置いてあった跡
(ピアノの上の部分)
fire2017 fire2017
2階ピアノのそばで
発見した焼け残った
ヴァイオリンケース
の一部
私が2階の窓から
飛び移った木
非常に細い枝と共に
私はコンクリートの
上に落ちた




inserted by FC2 system